55歳にして、人生初めての手術を経験しました。世間一般的には「大手術」という部類ではないのかもしれませんが、入院生活を送りながら「昔の人は、こうやって原因もわからないまま亡くなっていたんだろうな」と、妙に死生観について考えさせられる時間でした。
病名は「前立腺肥大症」。50代以降の男性によく見られる、加齢とともに前立腺が肥大していく病気です。私の場合は、徐々におしっこが出にくくなり、最後は本当に踏ん張って出す感じになり……とにかく痛かったのです。
ある夜中の3時、尿意で目覚めてからの2時間は、これまでの人生で経験したことのない悶絶級の激痛でした。「トイレの中で、この痛みが永遠に続くのか……」と思うと、絶望感でどうしようもないほどでした。
翌朝、すがる思いで病院へ駆け込んだのですが、診察したお医者さんから「石が詰まっているわけではないので、大丈夫ですよ」と軽く言われた時は、正直「張り倒してやろうか」と思いました(笑)。 こちらとしては悶絶級の痛みなので、「とにかく何とかしてほしい!」と懇願し、カテーテルを入れてもらうことに。
それから3週間後に手術。医療技術の発達は素晴らしいもので、私の場合はレーザーで組織を蒸散させて尿道を広げる「CVP」という術式で処置してもらいました。時間にして1時間ほどでした。今ではすっかり普通の生活を送れるようになり、あんなに恨めしかった先生にも、今となっては心から感謝しています。
医学が進歩したとはいえ、前立腺の内部は内視鏡でしか見ることができないなど、まだ手探りな部分があるのも事実とのこと。しかし、今回この一連の出来事を振り返って心から思うのは、「治る病気で本当に良かった」という安堵感でした。
これからREMAX Linkageという新しい会社を立ち上げるわけですが、いつか必ず、どこかで誰かにこのバトンを引き継いでもらう時が来ます。それまでは自分の足でしっかりと生き抜き、次世代へと繋ぐための土台を築いていこうと心に誓った次第です。