引き算の照明計画

ゴールデンウィーク前から進めていた店舗の内装計画が、ようやくまとまりました。

いやあ、ずいぶん時間がかかりましたね。

もともと細かいところが気になる性格なので、レイアウトや照明を何度も見直し、そのたびに見積もりも変更していただきました。

「ここはどうなっているの?」

「この費用は何にかかるの?」

「あれは追加したいけど、やっぱりこっちはやめようかな」

こんな調子ですから、担当者の方も大変だったと思います(笑)。

しかも、予算が膨らんでくると、今度は代替案をお願いする始末。

それでも、若い担当者の方が夜遅くまで丁寧に対応してくださり、本当に助かりました。

気がつけば、計画を始めてから約2か月。

店舗を借りているのに、まだ何も営業していない。

言ってみれば、家賃を払って「空気を借りているだけ」の状態です。

なかなかもったいない話ですが、おかげでずいぶん勉強にもなりました。

照明は、あえて少なくしてみました。

今回、特にこだわったのが照明です。

いかにも事務所という明るい空間ではなく、少しクラシックで、落ち着いた雰囲気にしたかったんです。

そこで、照明の数を思い切って減らすことにしました。

もちろん、担当者の方からは、

「これでは暗いですよ」

と心配されました。

確かにそうかもしれません。

ただ、最近は紙の資料ばかりを見るわけではなく、パソコンを使う仕事も多くなっています。

スターバックスなどでも、少し照明を落とした空間でパソコンを使っている方がいますよね。

あそこまで暗くするつもりはありませんが、少し落ち着いた明るさでもいいのではないかと考えました。

とはいえ、実際に完成してみないと分からない部分もあります。

ちょっとした賭けですね(笑)。

考えてみると、昔からこういうやり方でした。

この考え方には、以前の金型設計の仕事が影響しているのだと思います。

金型を設計するとき、最初から安全を見込んで部品を多めにつける人もいれば、必要な強度や機能を考え、できるだけ無駄を省く人もいます。

私は、どちらかというと後者でした。

必要なものをよく考えて設計し、問題があれば原因を調べて修正する。

もちろん、何でも減らせばいいわけではありません。

ただ、実際に問題が起きたときに、「自分は何を見落としていたのか」が分かるんですね。

そうした経験が、次の設計に役立つこともありました。

実は、不動産投資を始めてからも、似たようなことを考えてきました。

特に築年数の古い物件を再生するときです。

自分が住むつもりでリフォームを考えると、あれも交換したい、ここもきれいにしたいと、どうしても費用が膨らんでしまいます。

でも、古い物件の場合、お金をかけた分だけ家賃を上げられるとは限りません。

それが10室、20室となれば、費用の差もかなり大きくなります。

もちろん、古くて汚いままでは入居者も決まりません。

どこにお金をかけて、どこを抑えるのか。

このあたりは、今でも物件ごとに悩むところです。

今回の照明も、そんな考え方が少し出てしまったのでしょうね。

最初からたくさん設置するのではなく、必要な明るさが足りなければ、後から照明を追加することも考えています。

もっとも、こんなことができるのも、自分の事務所だからです。

お客様の事務所なら、最初からもっと慎重に考えなければなりません。

今回は、自分で試してみることにしました。

さて、思い描いたような空間になるのか、それとも担当者の方が心配されたとおり、少し暗くなってしまうのか。

6月末には店舗が完成する予定です。

今から楽しみですが、照明のスイッチを入れるときは、ちょっとドキドキしそうですね(笑)。

齋藤 秀哉

Office Owner / 泉区将監出身。活動エリアも将監です。50代半ばからの挑戦。街の身近な相談役として、体が動く限り皆様に寄り添い続けます。

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